氏名:岡本 正信
最終事業所:東京本社
作品名:鎌倉彫『十二神将(申)像』
新コロナ禍は二年近くたっても一向に収束しません。
収束どころか変異株に姿を変えて益々感染が猛威を振るい深刻です。
私の自粛ステイホームは新コロナ禍の早期収束を願って、趣味の鎌倉彫で守護神「十二神将(申)像」に挑戦しました。新コロナウイルスから逃げるのでなく「克服」して欲しいとの強い願望でした。「克」カツという文字をあえて挿入しました。
十二神将像(ジュウニシンショウゾウ)は新薬師寺でよく知られて有名です。幸い、私たち鎌倉彫同好会の部屋に後藤斎宮の木彫りの大きなカレンダー写真が飾ってあり見本にさせて頂きました。
十二神将(申)像は甲冑を着けた勇ましい 武将の姿で頭の上には十二支の申が座っております。顔は赤みを帯び、口元を強く引いて大きな目玉で睨みをきかせております。しかも右手を大きく挙げて力を誇示しております。威圧されそうです。
新コロナ禍で鎌倉彫同好会の作業処は閉鎖され自宅での閉じ籠り作業となりました。鎌倉彫は彫刻の美しさが第一で漆塗りが美しく見せる着物です。漆塗りはカブレやすく漆の匂いや小さな塵埃を嫌うので自宅では厄介でした。
愚作ながらも、彫刻半年と漆芸1年でようやく出来上がりました。